東洋医学と西洋医学の違い*
ブログ 2018年05月23日
木を見る西洋医学と森を見る東洋医学と呼ばれる医学の違いについて
西洋医学
”体がだるく熱もあるな…。喉も痛いしインフルエンザかな!?”
と感じた時、皆さんはどのような行動をとりますか?
”内科に行って処置してもらおう”
ほとんどの方がこのように考えているかと思います。
このように病院でお医者さんに検査をしてもらい病名をつけ原因を解明・投薬や手術をおこない改善をはかることが西洋医学の考えでありアプローチの仕方でもあります。
科学的根拠に基づいて一つ一つの臓器に注目してこれを治していくのが西洋医学です。
生物学や化学など科学を駆使して各臓器の組織から細胞へ、細胞から遺伝子へと徹底的に調べ 病巣を取り除き、くすりや点滴で臓器の弱った部分を補います。
また、東洋医学との治療の違いを見るときに、西洋医学では心の症状に対して、脳細胞に注目します。
不安やおちこみ、イライラなどの症状は精神科の対象になります。
ストレスや社会的な要因による心の問題が体の不調を引き起こした場合は診療内科で扱います。
主に薬物療法やカウンセリングなどを受けることで回復を目指します。
東洋医学
東洋医学は漢方や鍼灸を思い浮かべるとおもいますが、具体的にどんなものかよくわからないひとがおおいのではないでしょうか?苦そう、まずそう、痛そう、熱そうとあまりいいイメージの方は少ないかもしれません。
東洋医学は患者さんの自覚症状や症候を重視して、治療を行います。
”体がだるく熱もある” = 体の代謝はどうかな?湿(しつ)が溜まっているのかな?
”喉も痛い…” = 瘀血’(おけつ)ではないかな?ストレスなど生活習慣はどうかな?
西洋医学ではあまり見聞きされない生活習慣や冷え、瘀血などを考えアプローチし病態を取り除くことで症状の改善に至ります。
逆にいうと、手術を要する疾患や肺炎などの細菌感染症など病気の疑いがある場合は治療できず、西洋医学のアプローチが必要です。
東洋医学と、西洋医学は考えかたや治療法に違いがあります。
病変が生じた一つ一つの臓器を治していくのが西洋医学だとすれば東洋医学は臓器と臓器の間の関連性を扱う医学です。ツボに関しても、食養生にしても体を整える方法の一つです、病院に行かなくてもできることが東洋医学のメリットでもあります。
西洋医学との違いでは、東洋医学はこころを整える方法として食養生・ツボ療法・呼吸法・気功などを取り入れて整えていきます。
トリガーポイント
先日、テレビで首肩こりに悩む女性モデルさん4人を対象に鍼灸治療を行う場面があったのですが、
その時に出てきたのが「トリガーポイント」です。
モデルの皆さん、首肩凝りがつらいのに、なぜか先生が触るところは、上腕(二の腕)の後ろ側なんです。
しかし、そこを押すと皆さん首や指先まで痛みが走る。と言われます。
これがいわゆるトリガーポイントというもので、東洋医学では「経絡」と言われるものです。
実際、その圧痛部位に鍼をすると首肩凝りの痛みが軽減しました。
トリガー=引き金という意味で、痛みの引き金になるポイントだからトリガーポイントと言います。
西洋医学的な言い方です。
東洋医学では、経絡と言われツボの道すじです。
例えば、薬指から始まる関衝(かんしょう)というツボがあるのですが、そこから前腕を通り、肘後ろを通過し、
上腕を昇って、肩首の横を通り、耳周りを通って最後は顔の絲竹空(しちくくう)というツボに到達します。
まさに、モデルさんたちが痛みを訴えた首肩こりのラインです。
東洋医学と西洋医学で言い方が違うだけで経絡のツボの位置とトリガーポイントは90%一致しているそうです。
トリガーポイントという西洋医学的な言葉が生まれる前から東洋医学の経絡という言葉は、何百年も前から存在していました。
これからも科学的証明が進んでいくことで、鍼灸治療の効果や効能の理解がもっと深まり、
皆さんの生活の中に浸透していくことと思います。
妊活では、東洋医学と西洋医学を上手に取りいれ、
西洋医学でホルモン値や感染症、卵管や子宮関係に問題がないか検査、治療し
東洋医学で冷えや血流の悪さ、生活習慣などの改善をはかります。
妊活ででてくる不安や悩みストレスをもしっかりと解消しましょう!
お読みいただきありがとうございました。
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