オートファジーと妊活について

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老化や病気を防ぐオートファジー

お知らせ 2021年05月25日

オートファジー

オートファジーという言葉を聞いた頃がありますか?

2016年のノーベル生理学、医学賞受賞で話題になったオートファジーですが、覚えていない方も多いかと。

オートファジーは動物や植物が細胞内で自分のタンパク質を分解して栄養分に変えて生き延びる現象として理解されてきました。

 

オートファジーは飢餓状態に時に起こりやすいといわれています。

 

まずオートファジーは細胞の中に膜が出現してはじまります。隔離膜と呼んでいます。

隔離膜が周辺のタンパク質などを包み込んでツボのような形になり、さらに球状の構造に変わります。

これをオートファゴソームといい、この球状のモノがリソソーム(消化酵素)が入った袋とくっつき中のタンパク質などが分解される、この一連の流れをオートファジーがいう働きです。

 

ただ栄養分に変わるだけでは、オートファジーの分野はおおきく注目されなかったのですが、最近オートファジーが飢餓状態での栄養を得る役割以外に細胞内の掃除役をしてくれることが注目されています。

それは、細胞内の不要なたんぱく質を分解して新しいタンパク質にリサイクルしたり有害物質を除去する働きです。

その働きにより、老化とも関連が深いとわかってきたのです。

 

オートファジーを抑制「ルコビン」

オートファジーは半世紀前以上から存在があることをがわかっていましたが、長い間ほとんど注目されることはありませんでした。

しかし、ノーベル賞を受賞した大隅良典さんにより世界中での研究が加速し始めたのです。

加齢と共にオートファジーの機能は低下すること、最近オートファジーは老化とも関わりが深い事が判明しました。

老化との関係では「ルコビン」とよばれるタンパク質の存在が明らかになりました。

 

オートファジーを促進させるためのタンパク質はいくつも見つかっていますが、逆に抑制させる働きのルコビンは抑制の働きをします。

これが加齢とともに増えることがわかり、その為オートファジーも低下することがわかってきました。

 

オートファジーと老化(病気)

人間を含め、哺乳類は老化すると病気になりやすくなります。

老化をとめることは妊活においても重要で、卵子の質にも関係してくることです。

 

老化と深い関係のあるルコビンの動きを抑制出来たら老化は止まらないだろうか?

少なくとも寿命は延びるのではないかなどの仮説を立て、動物実験をしました。

 

ルコビンの働きを抑えた線虫で実験したところ、オートファジーの活性化が維持され寿命が20%長くなった。

そして、寿命が延びただけではなく、老いても活発的に動き続けた。

 

実験の結果、ルコビンの働きを抑える事で加齢に伴ってかかりやすい病気を防ぐことが解明されつつあります。

また、多くの病気でオートファジーが低下すると病態が悪化すると分かってきた。

 

例えば、脂肪肝ですが、ルコビンを働かないようにすることでオートファジーが機能して脂肪の分解が進み、肝臓内での脂肪の貯蓄を防ぐ可能性があります。

高脂肪食を与えたマウスの肝細胞で実験したところ、脂肪肝でルコビンが増えている事を発見しました。

一方で、ルコビンの遺伝子をこわしたマウスに高脂肪食を食べ続けても脂肪肝になりませんでした。

 

他にもアルツハイマー病などの神経変性疾患にもオートファジーの機能低下との関連が考えられています。

神経細胞は他の細胞と違って分裂しません。

新しい細胞に入れ変わらない為、細胞の中の掃除役であるオートファジーの働きが重要です。

老化によってオートファジーは働かなくなると異常なたんぱく質などが蓄積され、その結果、アルツハイマー病やパーキンソン病などの病気が誘発されます。

実際に遺伝子操作で脳にオートファジー機能がないマウスを作ったところすべてがアルツハイマー病に似た症状を示したそうです。

 

細胞内の掃除役であるオートファジーは細胞内を広範囲に掃除する機能もあるが、特定の対象をスナイパーのように狙い撃ちすることができる。

また、細胞の中で免疫の働きを担っていることが分かってきています。

従来免疫が働くのは細胞の外の世界だと考えられていました。

血液にいる細胞は免疫細胞が察知して殺していたが、細胞は殺されないように逃げ回る、その結果細胞の中に逃げ込む細菌も出てくると免疫細胞は原則見つける事が出来ず、対応できないとされてきた。

しかし、今日逃げ込んだ細胞をオートファジーは対峙していることが明らかになりました、

ウィルスの中でもアデノウィルスやヘルペスウィルスはオートファジーによって狙い撃ちされるそうです。

オートファジーは老化や病気との関係は哺乳類のマウスでの実験によって因果関係は証明されている為人間にも当てはまる可能性が高い。すでに人間でも相関関係はみられるため、いま世界中でオートファジーの活性をあげて病気を防ぐ薬の開発が進んでいます。

 

オートファジーを活性化させよう

今まで難しい話をしてきましたが、どうすればオートファジーを活性化させることが出来るのか、遺伝子操作はなど実験ではなく、日常生活で出来ることは何かをお話します。

運動

日常生活でオートファジーを活性化させるためにもっとも手軽なのは運動です!

適度に筋肉を使うのが効果的だと言われています。

妊活にも有酸素運動や、筋トレ、ヨガなどがいいのがわかりますね!

 

栄養素

一方でオートファジーを活計化させる食品成分の研究も進んでいます。

スペルミジン

代表的な成分がスペルミジン。

細胞の増殖にかかわる物質であるポリアミンの一種で、豆類や発酵食品に多く含まれています。

豆類や、発酵食品と言えば、ヨーグルトやキムチが思い浮かびますね。

その中でも特に納豆はすごいといわれています。苦手な人は

ほかにも、味噌や醤油、チーズもいいです。

動物実験ではスペルミジンの摂取量が多いとオートファジーが活性化して心不全になりにくいという報告もあります。

レスベラトロール

ほかに、レスベラトールも活性化させるにはいいといわれています。

レスベラトロールは赤ワインやブドウ、ピーナツの薄皮などに含まれるポリフェノールの一種で、老化を遅らせるなど、妊活にも良いといわれています。

 

食べ方や食べる量

また、食べる量も重要です。

体にいいからと言ってたくさん取ればいいというものではなく、オートファジーは飢餓状態の時に起こります。

また、食事を制限することで、動物は寿命が延びるので、オートファジーを活性化させるためにも、プチ断食は有効です。

妊活でもプチ断食をしたら卵質が上がったという話も聞きます。

断食道場に行ってきたという方の話も聞きます。

コロナになり、自宅にいるとついついながら食べをしてしまうこともありますが、体質にもよりますが、食事を抜くこと、プチ断食も効果的です。

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